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第21回
本協会では、平成7年に「日本俳優協会賞」を設立し、毎年一回、すぐれた業績をあげた歌舞伎のわき役を表彰してきました。平成19年度第20回の表彰を機に、制度の見直しを行いました。その結果がまとまり、令和元年度に新たな形で第21回「日本俳優協会賞」を再開しました。
日本俳優協会賞功労賞のみ令和元年9月24日、歌舞伎座楽屋にて表彰式を行い、中村吉右衛門専務理事より賞状と副賞を授与しました。
令和2年に歌舞伎座にて予定されていた表彰式は、コロナウイルス感染拡大防止に伴い見送られていましたが、令和5年9月28日の第39回俳優祭において、ようやく行うことができました。
受賞者名と受賞理由
日本俳優協会賞本賞 | ●年間を通じて舞台で優秀な成果をあげたわき役(名題俳優)1名を選出し表彰する。 澤村 國矢(さわむら くにや)氏 超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』で青龍の精を、また同リミテッド・バージョンでは主役の佐藤忠信を熱演した。新作『NARUTO』の薬師カブトでも精彩のある存在感をみせた。古典歌舞伎でも『義経千本桜-鳥居前』早見藤太、『極付幡随長兵衛』閻魔大助、『牡丹花十一代』鳶の者などを好演。新歌舞伎の『瞼の母』でも金町の半次郎で実力を示した。 |
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日本俳優協会賞 奨励賞 |
●年間を通じて舞台及び舞台裏で貢献した名題下俳優を1~2名選出し表彰する。 山崎 咲十郎(やまざき さくじゅうろう)氏 立師としてさまざまな立廻りをつくるだけでなく、『壇浦兜軍記-阿古屋』の捕手で古来の型を継承するなどの功績を示した。『御存鈴ヶ森』の雲助、『御所五郎蔵』の台屋佐郎八などで世話物の雰囲気を持った貴重な存在である。新作歌舞伎の脚本づくり、演出補としての活躍もめざましいもがある。 中村 京純(なかむら きょうすみ)氏 舞台での演技はもちろん、後見や舞台裏でもいつも真面目で真摯な姿勢が共演者に高く評価された。数々の立廻りで歌舞伎の技を身につけ、立師としても信頼できる。今後の成長が見込まれ、奨励賞にふさわしいとされた。 |
日本俳優協会賞 功労賞 |
●芸歴50年以上の名題・名題下俳優を2名選出し、表彰する。 尾上 松太郎(おのえ まつたろう)氏 二代目尾上松緑に入門し、昭和23年5月東京劇場で初舞台。以来、尾上松緑一門として活躍し、現在にいたる。 中村 鴈童(なかむら がんどう)氏 昭和29年、関西新劇場での初舞台ののち、35年12月二代目中村鴈治郎に入門。以来、成駒家の一門として活躍、現在にいたる。 |