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第13回
平成19年(2007年)5月26日 歌舞伎座(第34回俳優祭にて)
受賞者名と受賞理由
日本俳優協会賞 | 尾上 松太郎 (おのえ まつたろう) 平成18年10月歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵-五段目』の与市兵衛役などが高く評価された。二代目尾上松緑に入門し子役として初舞台を踏んで以来、地道に修業を積み、ベテランのわき役として菊五郎劇団に無くてはならない存在となった。立廻りの名手としても数々の立廻りで活躍し、立師としても貴重な存在。19年2月博多座での『蘭平物狂』の立師も勤めた。国立劇場の歌舞伎俳優研修で立廻りの講師として永年にわたり後進を指導している点も高く評価された。 |
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日本俳優協会賞 | 中村 京蔵 (なかむら きょうぞう) 平成19年2月博多座『おちくぼ物語』の三の君と、3月南座の喜之平女房おいさ役の好演が高く評価された。芸熱心でせりふ、演技などもしっかりしており、時代物・世話物ともに安心して見ていられ、これからのさらなる活躍が期待される。また「京蔵の会」を主催するなどの意欲的な姿も評価の対象となった。 |
日本俳優協会賞 | 伊藤 みどり (いとう みどり) 平成18年の新派巡業『明日の幸福』の内山豊子役で新しい豊子役を見事に作り上げた。公演の少ない新派にあって、新派の芸を伝える貴重な存在となってきた。今後もベテランとして一層の活躍が期待され、今回の受賞となった。 |
日本俳優協会賞 功労賞 |
市川 八百稔 (いちかわ やおとし) 昭和34年に九代目市川八百蔵に入門。以来歌舞伎一筋黙々と与えられた役をこなし、42年からは子役の化粧も担当。子役時代の孝太郎、愛之助、亀治郎らの化粧も担当した。現在も子役の化粧や楽屋舞台の補佐として欠かせない貴重な存在としての功労が認められた。 |
日本俳優協会賞 特別賞 |
坂東 竹三郎 (ばんどう たけさぶろう) 上方狂言のわきの女形として、近年ますます貴重な存在となってきた。上方若手俳優の指導育成にも貢献している点も、特別賞を受けるにふさわしいと評価された。 |