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第12回
平成18年(2006年)6月21日 歌舞伎座
受賞者名と受賞理由
日本俳優協会賞 | 中村 吉之助 (なかむら きちのすけ) 平成17年6月歌舞伎座『盟三五大切』判人長八実はごろつき五平、同年9月歌舞伎座『勧進帳』駿河次郎、『東海道中膝栗毛』按摩、平成18年2月歌舞伎座『極付幡随長兵衛』舞台番新吉など計4役で多くの票を集めた。平成14年度第9回日本俳優協会賞奨励賞を受賞しているが、このところ大きな役もつき活躍が目立っており、日本俳優協会賞にふさわしいと認められた。 |
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日本俳優協会賞 | 市川 新蔵 (いちかわ しんぞう) 平成17年5月歌舞伎座『義経千本桜』申次の侍、同年公文協巡業における『実盛物語』九郎助のほか、平成14年「歌舞伎会・稚魚の会」合同公演における『盲長屋梅加賀鳶』の道玄などの役も再評価され、多くの票を集めた。九郎助などの老け役もよくこなし、道玄では台詞などを工夫し役を自分のものにしている。また市川團十郎の弟子としてもたいへんまじめにつとめている点などが高く評価された。 |
日本俳優協会賞 奨励賞 |
石原 舞子 (いしはら まいこ) 平成17年9月新橋演舞場の新派公演『京舞』まつこ役に抜擢され、高い評価を得た。大劇場や都心部での新派公演が少なく、公演日数も短いため、なかなか新派の若手の活躍が難しいが、このような状況だからこそ、その将来性をかって奨励賞がふさわしいとされた。 |
日本俳優協会賞 功労賞 |
市川 左升 (いちかわ さしょう) 三代目市川左團次、現・左團次に忠実に仕え、また幼い男寅の育成にも努力を惜しまない。女形として菊五郎劇団で味のある演技を見せる貴重な存在。大病を患いしばらく舞台を離れていたが、ようやく復帰もかない、今後の益々の活躍を期待しての授賞となった。 |