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第11回
平成17年(2005年)8月17日 歌舞伎座
受賞者名と受賞理由
日本俳優協会賞 | 松本 幸太郎 (まつもと こうたろう) 平成16年8月歌舞伎座の『御浜御殿』小谷甚内、9月歌舞伎座『蔦紅葉宇都谷峠』若い者弥太郎、平成17年1月歌舞伎座の『盲長屋梅加賀鳶』番頭佐五兵衛の計3役で多くの支持を集めた。昭和35年に松本白鸚(八世松本幸四郎)に入門して以来、わき役として地道に努力を重ね経験を積み、立師としても数多くの立廻りに携わり、現師匠の九世松本幸四郎の信任も厚い。これらの功績が認められた。 |
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日本俳優協会賞 | 市川 延夫 (いちかわ のぶお) 〔現・市川猿三郎〕 新橋演舞場のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のヤイレポ・国造の妻、『新・三国志III』の子元、平成16年7月歌舞伎座『修禅寺物語』の金窪兵衛など計5役で多くの支持を集めた。子役時代からの永い芸歴を持ち、市川猿之助一座にあってスーパー歌舞伎で重要な役を演じるとともに、古典歌舞伎においてもわき役を熱心に勉強し、舞台成果を上げている点が認められた。 |
日本俳優協会賞 奨励賞 |
中村 鴈成 (なかむら がんせい) 平成16年4月大阪松竹座の『女殺油地獄』河内屋娘おかち、7月大阪松竹座『沓手鳥孤城落月』侍女あやめ、平成17年1月大阪松竹座『男の花道』加賀屋歌枝の計3役で多くの支持を集めた。若いながらわき役として出過ぎず行儀良く舞台を勤め、また最近では師匠の中村鴈治郎の後見を勤めるなど熱心に勉強する姿に将来性を見いだされ、今回の受賞となった。 |
日本俳優協会賞 奨励賞 |
市川 新七 (いちかわ しんしち) 〔現・市川新十郎〕 日頃から立廻りの中心の一人として活躍し、高い技術が認められている。平成16年10月のパリ国立シャイヨー劇場で『鏡獅子』の胡蝶を勤め、大役にその力量を発揮した。平成17年1月新橋演舞場の『毛谷村』忍び直方源八なども評価された。日頃の鍛錬の成果と将来性が認められた。 |
日本俳優協会賞 功労賞 |
中村 千弥 (なかむら せんや) 十七代目中村勘三郎、現・勘三郎と二代にわたり中村屋に永く仕えながら、いつまでも若々しさと初々しさを保っている。いかにも歌舞伎役者らしい実直な生き方が貴重な存在である。『一本刀土俵入』の子守を今でも当たり役にしており、その可憐さは少しも変わることがない。そのあり方が功労賞にふさわしいとされた。 |