2003年分 2004年分 |
2005年分 2006年分 |
2007年分 2008年(昨年)分 |
2009年分 |
12月24日(金)に、今月17日と18日に開催したチャリティー色紙即売会の収益金を「NHK歳末たすけあい」および「NHK海外たすけあい」に寄付するため、当協会の中村芝翫副会長が東京・渋谷のNHK放送センターを訪問しました。芝翫副会長は午後1時半に放送センター正面玄関に到着、海老沢勝二NHK会長に寄付金を手渡し、式典は滞りなく終了しました。 今回は歳末たすけあいに80万円、海外たすけあいに40万円、合計120万円を寄付させていただきました。これらは東京都共同募金会、日本赤十字社を通じてさまざまな社会福祉活動に役立てられます。また、今年4月27日に開催した「俳優祭」の収益金から100万円を新潟県中越地震の義援金として寄付させていただきました。 今年は新潟県中越地震や大型台風による各地の水害など、自然災害の多い年でした。 今回の寄付金・義援金が災害復興の一助になれば幸いです。 最後になりましたが、色紙即売会にご協力いただいた皆様方に、厚く御礼申し上げます。 (2004.12.29) |
今年3月に大阪松竹座のスーパー歌舞伎『新・三国志III 完結篇』を休演して以来入院・療養していた市川猿之助が退院し、来年3~4月新橋演舞場のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』で脚本と演出を担当することになりました。俳優としての復帰時期は未定ですが、体調は順調に回復しており、現在は自宅でリハビリに励みながら『ヤマトタケル』の脚本の手直しに力を注いでいるとのことです。 (2004.12.29) |
毎年恒例の「NHK歳末たすけあい」協力のための歌舞伎俳優によるチャリティーサイン会を、今年は色紙即売会として開催いたします。各劇場に出演している歌舞伎俳優直筆の絵やサインが描かれた色紙を、開演前と休憩時間に販売いたします(売り切れ次第終了)。会場および日程は下記の通りです。
どのような品物が販売されるかは、当日のお楽しみとさせていただきます。
※チャリティーサイン会についてはこちらもご参照下さい。(2004.12.15) |
来年の1月15日(土)~28日(金)に、東京・東銀座の東劇において、歌舞伎の興行で上演された演目を映画でデジタル上映する「シネマ歌舞伎」の第一弾が開催されます。 今回上映される演目は、平成15年8月に歌舞伎座で上演された『野田版 鼠小僧』。野田秀樹作・演出で、中村勘九郎ら豪華な出演者が、個性豊かな登場人物を賑やかに演じて大評判となった作品です。 東劇は現在映画館になっていますが、元々は歌舞伎興行を専門に行っていた劇場でした。特に戦後には、昭和25年1月に十七代目中村勘三郎襲名披露興行を大々的に行うなど、戦災で焼失した歌舞伎座にかわって一時期歌舞伎興行の中心的役割を担いました。そして26年の歌舞伎座再開場とほぼ同時期に映画館に転じたという歴史があります。そんな歌舞伎ととても縁の深い場所で上映される、臨場感にこだわった大迫力の音と映像による映画版『鼠小僧』にご期待下さい。 初日の1月15日には、勘九郎が舞台挨拶に登場します(11:00上映回終了後と13:30上映前の2回予定)。
また今年の12月24日(金)には、「シネマ歌舞伎第一弾 スペシャルナイト」と題して、東劇で先行上映を行います。
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日本俳優協会は12月1日、2005年版の「俳優手帳」を発行いたしました。会員および関係者に配布いたします。一般の方への配布・販売はしておりません。あしからず。(2004.12.08) |
11月27日(土)に、東京・虎ノ門のホテルオークラにおいて、来年3月の歌舞伎座から始まる中村勘九郎改め十八代目中村勘三郎襲名披露興行の記者会見が行われました。 中村勘三郎は江戸三座のひとつである中村座の座元(興行権を持つ一座のオーナー)の名跡で、初代は中村座の創設者、また江戸歌舞伎の創始者としても知られています。純粋に俳優としてこの名を使ったのは勘九郎の父・十七代目勘三郎が最初で、昭和25年に襲名した後一代でこれを大名跡にした、昭和の歌舞伎界を代表する名優です。 その大名跡を襲名することになった勘九郎は「初舞台以来名のってきた名前に愛着もありますし、おそらく勘九郎でいた45年間のほうが私の人生の中で長くなるでしょうけど、歌舞伎の可能性を追求し続けて、年数ではなく中身の濃い勘三郎時代にしていきたい。襲名してからももっとやりたいことをやって、いつまでも若くみずみずしく、チャレンジ精神をもってやっていきます。やりたいことはたくさんあるけど、座元の名前になるわけですからいろいろやりやすくなると思います(笑)。大好きだった父に恥ずかしくないよう、いい勘三郎になりたいです」と熱く、また時に神妙な面持ちで抱負を語りました。 この席上発表された襲名披露狂言は、下記の通りです。
襲名披露狂言以外にも、例えば4月には『道成寺』の後の『与話情浮名横櫛』見染の場(仁左衛門・玉三郎ほか出演予定)で鳶頭金五郎を演じるなど、いくつかの演目に出演予定とのことです。 また襲名関連のイベントとして、1月22日に浅草・浅草寺で「お練り」(舞踊『三番叟』を奉納)、2月1日~6日に東京・日本橋三越新館7Fで「十八代目中村勘三郎襲名記念展 花咲く勘三郎」が予定されています。(2004.12.01) |
日本俳優協会会員の俳優、島田正吾(しまだ・しょうご、本名服部喜久太郎=はっとり・きくたろう)さんが、11月26日午前4時45分、脳こうそくのため東京のご自宅でご逝去されました。享年98歳の大往生でした。故人の意志により通夜・告別式は親族のみの密葬で執り行われます。 【略歴】 明治38年12月13日横浜市生まれ。大正12年沢田正二郎が創立した新国劇に入団。 昭和2年21歳の時に劇団幹部になるなど早くから頭角を現し、4年の沢田急逝後には辰巳柳太郎とともに劇団の後継者に選ばれる。寡黙で内に情熱を秘めた男の役に味わいを出し、『瞼の母』『一本刀土俵入』など股旅物を得意として、辰巳と二人で新国劇の黄金時代を築いた。62年、創立70周年を機に新国劇を解散した後も、フリーとして舞台・映画・テレビなどに意欲的に出演。特にすべての役を一人で演じる「ひとり芝居」をライフワークとし、平成2年2月銀座小劇場の『白野弁十郎』を皮切りにほぼ毎年上演を重ね、最後の舞台となった14年5月新橋演舞場の『夜もすがら検校』まで12作品を主に新橋演舞場で上演した。また7年11月歌舞伎座の『建礼門院』では建礼門院を演じた中村歌右衛門直々の指名により後白河法皇を演じるなど、歌舞伎の舞台にも数回出演している。昭和44年紫綬褒章、49年芸術選奨文部大臣賞、51年勲四等旭日小授章など受章・受賞多数。 謹んでご冥福をお祈りいたします。(2004.12.01) |
昨年10月の名題資格審査に合格した中村勘九郎一門の中村仲一郎が、12月の歌舞伎座「十二月大歌舞伎」において六代目中村山左衛門を名のり名題昇進披露を行うことになりました。今後のますますの活躍にご期待ください。 ※「名題昇進」についての詳しい説明はこちらをご覧ください。(2004.11.26) |
現在、日本全国の「ふるさと」において数多くの地芝居が保存・伝承されています。 その担い手としては古くからの歴史をもつ団体から近年になって創設された団体まで様々ですが、これらは皆、地域の活性化のための大きな牽引力として期待されています。 このたび文化庁では、伝統的な芝居に対する様々な取り組みをご紹介するとともに、各団体が相互に交流を図り、より一層地域の活性化や発展に貢献していただくことを目的として、昨年度(平成16年1月23日開催)に引き続き「全国ふるさと歌舞伎フェスティバル」を開催いたします。 ※詳しくは全国ふるさと歌舞伎フェスティバルのホームページをご参照下さい。観覧申込もこのページからできます。
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都内の主要劇場で行われる松竹株式会社主催の演劇公演の切符を、インターネット上で購入できる新しいシステム「チケットWeb松竹」が、12月1日(水)午前10時からサービスを開始します。パソコンか携帯電話から、クレジットカード決済で24時間いつでも切符を予約できるようになります(事前に無料のユーザー登録が必要です)。各劇場の平成17年1月公演の前売から利用可能となるので、歌舞伎公演では歌舞伎座「寿初春大歌舞伎」、新橋演舞場「寿新春大歌舞伎」、浅草公会堂「新春浅草歌舞伎」の前売からとなります。 「チケットWeb松竹」のアドレスは下記の通りです。ご覧いただけるのは12月1日からですが、11月22日(月)午前10時から27日(土)午後6時までの期間は先行ユーザー登録ができます。 従来の「チケットホン松竹」による電話予約、各劇場の窓口販売も引き続き利用でき ます。ただし11月28日(日)から30日(火)は新システム導入工事のため、電話予約・窓 口販売・予約引取り等の業務が休止されます。 また、このシステムの導入に伴い、歌舞伎座の座席表示が来年1月から変更されま す。ご注意下さい。 ※詳細は松竹ホームページ「チケットWeb松竹」などでご確認ください。(2004.11.17) |
11月20日(土)と21日(日)に、東京・丸の内の丸ビルホール(丸ビル7階)で「カタカリ-極彩色の至芸」の東京公演が開催されます。 カタカリはインド南西部・ケーララ州の伝統舞踊劇で、インド四大舞踊のひとつにも数えられるインドを代表する芸能です。最大の特色は激しいパーカッションと情趣豊かな歌を伴った無言の身体表現にあります。さらに役柄によってパターン化された化粧や衣装などが加わり、その洗練された様式がしばしば京劇や歌舞伎と比較され語られてきました。 今回の公演は15:00開演の「プログラムA(カタカリ公演)」と18:30開演の「プログラムB(レクチャー・デモンストレーション)」に分かれ、カタカリ公演ではすばらしい舞踊を解説と日本語字幕付きでお楽しみいただき、レクチャー・デモンストレーションでは京劇(20日)・歌舞伎(21日)とカタカリを、それぞれの演技者たちによるトークと実演で比較しながらその本質に迫ります。このレクチャー・デモンストレーションの内、21日の「カタカリと歌舞伎-女形の魅力-」に中村時蔵が出演します。インドと日本、それぞれの伝統芸能の実演家による大変興味深い話をお楽しみ下さい。 ※詳細は(財)現代人形劇センターのホームページをご覧ください。
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河合隼雄文化庁長官と当協会副会長の中村鴈治郎の対談「河合隼雄文化庁長官トークサロン~中村鴈治郎氏をお迎えして~」が、下記の予定で行われます。文化の力で社会を元気にしていくことを目的とした「丸の内元気文化プロジェクト」の一環として開催されるもので、今後のわが国における文化・芸術の振興について広く国民に訴えるための対談です。一般の方の入場も可能ですので、ぜひご覧ください。参加費は無料で、事前に申込が必要です(申込方法は下記をご覧ください)。 なお、この対談の模様は文化庁の月刊広報誌『文化庁月報』1月号(来年1月25日発売予定)の巻頭「文化人の本音」に掲載される予定です。
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10月14日(木)に、東京・赤坂の東京全日空ホテルにおいて第24回伝統文化ポーラ賞の贈呈式が行われ、歌舞伎の関係者では狂言作者の竹柴正二さんが優秀賞を受賞しまし
た。 狂言作者は歌舞伎のそれぞれの持ち場の人々の技術を全てとりまとめて芝居を作り上げていく役割を担い、いわゆる舞台監督から演出助手までを網羅したような、舞台進行・演出など全てに通じていなければならない重要な仕事です。正二さんは狂言作者として現在最も経験のある実力者で、第一線で舞台に携わりながら後進の指導・育成に尽力しており、歌舞伎界において貴重な存在であることが評価されての受賞となりました。 ※伝統文化ポーラ賞の詳細や他の受賞者については、(財)ポーラ伝統文化振興財団のホームページをご覧ください。(2004.11.03) |
10月29日(金)に今年度の文化勲章受章者と文化功労者が政府から発表され、日本俳優協会会長で重要無形文化財保持者(人間国宝)の歌舞伎俳優・中村雀右衛門さんが文化勲章を受章することが決定しました。11月3日(水・祝)に、皇居において親授式が行われます。 文化勲章はわが国の文化の発達に関して顕著な功績のあった人に対して授与される勲章で、文部科学大臣が文化審議会に置かれる文化功労者選考分科会の委員全員から意見を聴いた上で推薦した候補者について、内閣府の賞勲局で審査を行い、閣議に諮った上で受章者が決定されます。雀右衛門会長は長年歌舞伎女方として優れた演技力を示し、歌舞伎の保存と振興に大きく貢献したことが受章の理由となりました。 いつまでも若々しい舞台姿と円熟の芸で観客を魅了し、立女方として歌舞伎界をリードし続ける雀右衛門会長の栄えある受章に、心よりお祝いを申し上げます。 ※文化勲章の詳細はこちらをご覧ください。(2004.10.30) |
10月14日(木)に第52回菊池寛賞の選考委員会が行われ、日本俳優協会理事で歌舞伎俳優の中村勘九郎さんらが同賞を受賞することが決定しました。 菊池寛賞は故菊池寛氏が日本文化の各方面に遺した功績を記念するために(財)日本文学振興会によって制定され、同氏が生前関係の深かった文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版、及び広く文化活動一般の分野において、その年度に最も清新かつ創造的な業績をあげた個人あるいは団体を対象とした賞です。勘九郎さんは「コクーン歌舞伎」「平成中村座」など歌舞伎の新たな可能性を探る様々な試みを成功させ、今年7月には「平成中村座ニューヨーク公演」で『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』を上演し高い評価を受けるなど、歌舞伎の魅力を世界に広げた功績が評価されての受賞となりました。来年3月に十八代目中村勘三郎襲名を控える勘九郎さんにとって大きな弾みともなる受賞に、心からお祝いを申し上げます。 なお、贈呈式は12月3日(金)午後5時から、東京・虎ノ門のホテルオークラで行われます。 ※菊池寛賞の詳細や他の受賞者についてはこちらをご覧ください。(2004.10.20) |
伝統歌舞伎保存会主催の「第6回伝統歌舞伎保存会研修発表会」が、11月23日(火・祝)に国立劇場大劇場で開催されます。 この会は年に一回、本公演でわき役や後見などをつとめている若手の俳優や演奏家たちが、師匠や先輩方が演じている役を実地研修し、同じ大道具や衣裳を借りて一日だけ上演するものです。今回は11月に国立劇場の本公演で上演される『噂音菊柳澤騒動』(かねてきくやなぎさわそうどう)より「三間右近邸宅の場」と、舞踊『乗合船恵方万歳』(のりあいぶねえほうまんざい)を上演いたします。配役など概要は下記の通り。若手らしい活気あふれる舞台にご期待下さい。 ※過去の「伝統歌舞伎保存会研修発表会」の詳細は、伝統歌舞伎保存会ホームページ「事業」でご覧いただけます。
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10月14日(木)開催の「大阪松竹座若手勉強会」のチケットを、下記の要領で日本俳優協会で取り扱います。 先着200席限定とさせていただきます。
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急性前骨髄球性白血病のため入院していた市川團十郎が先月24日に退院、今月1日に記者会見を開き、5月歌舞伎座の「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」を途中休演して以来約5ヶ月ぶりに元気な姿を見せてくれました。 團十郎は「本当にご心配をおかけいたしましたが、多くの方のおかげで元気になりました。息子の襲名披露を途中で休演しなければならなかったのは無念の思いでしたが、パリ公演への出演を目標に治療に努め、こうしてまた浮世に戻ってくることができました」と元気に語り、「体を大切にしなければいけないと痛感しました。今は自分がリセットされた気分です」と気持ちを新たにしていました。 復帰の舞台は今月の「十一代目市川海老蔵襲名披露 パリ公演」(9日~22日)で、3日に日本を出発。『鳥辺山心中』の坂田市之助と『十一代目市川海老蔵襲名披露口上』に出演する予定です。口上については「フランス語でもやるつもりで、現在習得中です」とのことです。 (2004.10.03) |
10月14日(木)に、大阪松竹座において若手勉強会を開催することが決定いたしました。舞踊『君が代松竹梅』と『野崎村』の二幕を、ふだん大きな役を演じる機会が少ない若手俳優たちによる熱演でご覧いただいた後、今年4月の「俳優祭」で大好
評だった連鎖劇『奈落~歌舞伎座の怪人』を実演部分も含めて一本の映画にまとめた〈映画版〉の上映、さらに中村勘九郎らによる「平成中村座ニューヨーク公演」を振り返る座談会と、盛りだくさんの内容となっています。一回限りのたいへん貴重な公演ですので、皆様お誘い合わせの上ぜひお越し下さい。 概要は下記の通り、未定の部分は決まり次第お知らせいたします。
◆映画『奈落~歌舞伎座の怪人~』(完全版)、大阪松竹座にて初上映! 今年4月に歌舞伎座で開催された「俳優祭」で、俳優祭史上初の試みとして連鎖劇『奈落~歌舞伎座の怪人』が上映・上演され、大きな反響をよびました。 「連鎖劇」とは、映画と実演をつなげて一つの作品が完成するものです。 この作品が、今回、映画部分と実演部分の映像をつなぎ合わせた一本の映画としてまとめられ、大阪松竹座に登場します。 歌舞伎俳優たちの〈遊び心〉をふんだんに発揮した豪華スター顔揃いと〈特別ゲスト〉による映画部分、そして歌舞伎ファンを驚かせる〈空前絶後の大立廻り〉から感動のラストへとつづく実演部分の映像……。幻の名作(?!)と噂されたこの『歌舞伎座の怪人』が〈完全版〉となって、大阪松竹座で初めて上映されるのです。NHKの劇場中継でカットされた場面ももちろん収録され、実演部分の映像も新たに監督自身の手で再編集されています。 今後再映の予定はありませんので、是非この機会を逃さずご覧下さい。
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以前お知らせした『影の名優』(NHK総合「NHKアーカイブス」)の放送予定日時が、10月17日(日) 23:10からに変更されました。 ※今後も番組編成上の都合で変更される可能性があります。変更があった場合には順次お知らせいたします。 NHK総合「NHKアーカイブス」の中で、故・坂東八重之助(やえのすけ)を追ったドキュメンタリー番組『影の名優』(昭和38年初回放送)が再放送されます。八重之助は立師として知る人ぞ知る名人として、人間国宝にも指定されながら、昭和62年に亡くなるまで生涯を名題下として過ごした、まさに「影の名優」。舞台で立廻りを演じる姿や、若手にトンボを指導する場面など、大変貴重な映像が見られます。また、現・菊五郎丈の菊之助時代の稽古姿や、今は亡き三 代目市川左団次丈、尾上梅幸丈、二代目尾上松緑丈、市村羽左衛門丈など、懐かしい名優たちが出演しています。ぜひご覧ください。 (2004.09.15) |
歌舞伎舞踊の名作『京鹿子娘道成寺』など安珍清姫の物語に登場する紀州道成寺の釣鐘が、420年ぶりに一時里帰りします。 これは正平14(1359)年に再鋳された二代目の釣鐘で、清姫の恨みがこもっているとされ竹林に埋められていたものを、天正13(1585)年に豊臣秀吉の軍勢が掘り起こして京に持ち帰り、その後洛北の妙満寺に奉納されたと伝えられています。来年3月26日~4月27日の道成寺秘仏御開帳(33年に1度、33日間だけ道成寺の秘仏・千手観音像を公開する行事)の記念行事として、京都に移されて以来初めて道成寺に里帰りすることになりました。 釣鐘は10月2日に妙満寺を出発、3日に道成寺本堂に安置された後11月27日まで一般に無料公開され、28日に妙満寺に帰ります。その間鐘供養、歓迎式典、奉納舞踊などたくさんのイベントが予定されています。下記の通り歌舞伎俳優が参加予定のイベントもありますので、ぜひご参加下さい。 ◆歌舞伎俳優の参加イベント(予定)
※その他のイベントや各イベントの詳細などは、道成寺のホームページでご確認下さい。 また妙満寺のホームページはこちら。 (2004.09.08) |
10月三越劇場の「三越歌舞伎」に先だって、中村獅童の初の写真展「中村獅童写真展~闇を駆ける金色の獅子~」が日本橋三越で開催されます。歌舞伎にとどまらず映画・テレビ・CMなど多方面で活躍する獅童の、この機会にしか見られないような貴重な写真や衣裳などが多数展示される予定ですので、ぜひご覧ください。
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急性前骨髄球性白血病のため5月歌舞伎座の舞台を途中休演し、9月まで休演が決まっていた市川團十郎が、10月にフランス・パリの国立シャイヨー宮劇場で行われる「十一代目市川海老蔵襲名披露パリ公演」(9日~22日)から舞台に復帰することになりました。『鳥辺山心中』の坂田市之助役と『襲名披露口上』に出演する予定です。團十郎は入院後順調に回復、現在は症状が消滅した「寛解(かんかい)」
と呼ばれる状態となり、9月上旬には退院できる見通しになったため復帰が決定したとのことです。 また当初予定されていたもうひとつの襲名披露演目『連獅子』は、海老蔵の『鏡獅子』に変更されました。(2004.08.27) |
8月25日(水)~30日(月)に、JR名古屋タカシマヤにて「十一代目市川海老蔵襲名記念展」が開催されます。東京・大阪でも大好評だった展覧会で、9月御園座での襲名披露興行に合わせた開催です。市川團十郎家と海老蔵の代々をたどるとともに、新・海老蔵の幼少の頃から初舞台、話題の舞台の数々、襲名への歩みなどを写真や映像でご紹介いたします。
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日本俳優協会会員の歌舞伎俳優、市川猿十郎(いちかわ・えんじゅうろう、本名木原宏和=きはら・ひろかず)さんが、8月5日、肝臓がんのため東京都新宿区の病院でご逝去されました。享年49歳。葬儀は近親者のみで執り行われました。喪主は妻の範子(のりこ)さん。 謹んでご冥福をお祈りいたします。 (2004.08.11) |
9月御園座の「十一代目市川海老蔵襲名披露 第四十回記念吉例顔見世」に先立ち、8月29日(日)、愛知県犬山市の成田山名古屋別院において、襲名を奉告する「お練り」が開催されます。雨天決行。12:50開始予定で、海老蔵も参加いたします。すでに東京(千葉県の成田山新勝寺)、大阪(寝屋川市の成田山大阪別院)で「お練り」が開催されましたが、名古屋でも開催されることとなりました。どなたでも自由に見物できるので、ぜひお出かけ下さい。
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文化庁の文化審議会文化財分科会は16日(金)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第3回「人類の口承および無形遺産に関する傑作の宣言」(世界無形文化遺産)の候補として「歌舞伎」を推薦することが望ましいとする提言をまとめました。これを受けて文化庁は9月末までにユネスコに対して推薦の手続きを取る方針です。来年開催予定のユネスコの国際選考委員会で審査された上、正式に承認されると、世界無形文化遺産に指定されることになります。 同分科会は「歌舞伎」の推薦理由を「わが国の演劇を集大成した伝統芸能で、類のない価値を持つ無形文化遺産が集約されている民衆の伝統的な文化表現形式である」などとしています。 世界無形文化遺産は口承や無形遺産の継承と発展を図ることを目的とした、いわば世界遺産の無形版で、舞踊や風習、演劇など無形の民俗文化が対象となります。日本からはこれまでに「能楽」(2001年・第1回)、「人形浄瑠璃文楽」(2003年・第2回)の2件が指定されています。 ユネスコ世界無形文化遺産についてはこちらへ http://www.unesco.or.jp/contents/isan/toha_index.html(2004.07.22) |
9月御園座の「十一代目市川海老蔵襲名披露 第四十回記念吉例顔見世」(3日~26日)に先立ち、恒例の「まねき上げ」が7月29日(木)10:30から御園座前で行われます。 「まねき」は顔見世に出演する俳優の名前を勘亭流という書体で一枚一枚に書いた看板のことで、現在では御園座と南座の顔見世の際に掲げられ、年に一度の豪華な興行に彩りを添えています。それを劇場正面に掲げて興行の大入りを祈念するのが「まねき上げ」。今年の顔見世は海老蔵襲名披露興行となっているので、海老蔵本人も参加する予定です。どなたでも自由に見物できるので、ぜひご覧ください。先着順で記念品も配られます(なくなり次第終了)。(2004.07.22) |
6月30日(水)に日本テレビ系で放送され大好評だった『丹下左膳』。その舞台版が今年12月に新橋演舞場(2日~26日)、来年2月に大阪松竹座(1日~25日)で上演されます。これまで映画・テレビ・舞台などで多くの名優が演じてきた時代劇のヒーロー・丹下左膳に、テレビ版でも左膳を演じた中村獅童が挑みます。また監修・脚本もテレビ版と同じ水谷龍二。舞台の脚本も多く手がけている水谷が、丹下左膳シリーズの中でも代表的なエピソードである「こけ猿の壺」を舞台化した、注目の作品です。 詳細は松竹ホームページ「歌舞伎・演劇ラインナップ」でご確認ください(新橋演舞場・大阪松竹座のページに情報が掲載されています)。(2004.07.14) |
中村橋之助の三男で2歳になる宜生(よしお)くんが、初代中村宜生を名のり9月歌舞伎座「九月大歌舞伎」(2日~26日)で初舞台をふむことになりました。演目は新作舞踊劇『菊薫縁羽衣(きくかおるゆかりのはごろも)』で、橋之助の長男中村国生、次男中村宗生ら一家が総出演する豪華な舞台となります。 橋之助は「身の細る思いではありますが、3人と一緒に舞台に立てるのは表現できないほど嬉しいです」と目を細め、宜生くんに対しては「委縮することなく、感性豊かにのびのびとした役者になってほしい」と語りました。また祖父の中村芝翫は「孫に取り囲まれて出るのは嬉しい」と喜びを表していました。(2004.07.07) |
10月に、熊本県山鹿市の八千代座で「坂東玉三郎舞踊公演」が開催されます。八千代座は明治43年に建築された、江戸時代の伝統的な様式を今に伝える芝居小屋で、平成2年からたびたび玉三郎の舞踊公演が行われています。国の重要文化財にも指定されている雰囲気たっぷりの小屋で、『楊貴妃』など玉三郎の美しい舞踊を存分にお楽しみ下さい。
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第十回「日本俳優協会賞」の選考委員会が5月18日(火)に開催され、中村鴈治郎副会長と選考委員が昨年4月から本年3月までの推薦結果および本協会役員からの推薦の集計を検討した結果、「日本俳優協会賞」の受賞者2名、「同・奨励賞」の受賞者1名、「同・功労賞」の受賞者1名が選ばれ、理事会の承認を得て正式に決定しました。その表彰式が6月25日(金)、歌舞伎座昼の部「口上」の後の幕間に、舞台にて行われました。 中村歌女之丞丈は博多座出演中のため表彰式を欠席、同日博多座楽屋にて中村芝翫副会長より賞牌と副賞が授与されました。 今回の受賞者と受賞理由は下記の通りです。
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急性前骨髄球性白血病のため5月歌舞伎座「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」を10日から休演して入院、現在も療養中の市川團十郎が、出演予定だった9月御園座「十一代目市川海老蔵襲名披露 第四十回吉例顔見世」を休演すること になりました。すでに7月大阪松竹座興行までは休演が決まっていましたが、引き続き加療が必要と診断されたため、復帰を予定していた9月興行も休演することになったものです。團十郎は御園座を通じて「心よりおわび申し上げます。現在は入院し、 医師の指示に従って治療に専念いたしております」とコメントを発表しました。(2004.06.30) |
日本舞台技術総合研究センター主催の「第136回舞台技術セミナー」が開催されます。テーマは「黙阿弥の明治維新」。明治維新をはさんでの黙阿弥の動静を追い、近代日本の原点を検証しながら、歌舞伎の本質に迫ります。
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第33回俳優祭の模様を写真入りで“俳優祭”ページに掲載しました。詳しくはこちらをご覧下さい。(2004.06.28) |
体調不良のため3月大阪松竹座のスーパー歌舞伎「新・三国志III」を休演して以来療養を続けている市川猿之助が、出演を予定していた9月新橋演舞場の「西太后」と11月博多座の「十一月博多座大歌舞伎」も休演することになりました。舞台に立てるまでには体調が回復していないためで、来年春に完全に近い形での復帰をめざすということです。 なお、「西太后」の恭親王役は市川右近がつとめます。(2004.06.23) |
7月3日(土)に初日を迎える大阪松竹座の「十一代目市川海老蔵襲名披露 七月大歌舞伎」に先立ち、6月30日(水)、大阪・寝屋川市の成田山大阪別院において、襲名を奉告する「お練り」が開催されます。雨天決行。12:00頃から新・海老蔵をはじめ関係者一行が約1時間かけて境内を練り歩き、参拝終了後の13:10頃には本堂前で餅まきも行われる予定です。どなたでも自由に見物できるので、ぜひお出かけ下さい。 ☆交通案内などは成田山大阪別院のホームページをご覧ください。 ※毎年大阪松竹座七月興行の前に行われている「船乗り込み」は、今年は実施されません。(2004.06.16) |
市川團十郎休演に伴う七月大阪松竹座「十一代目市川海老蔵襲名披露 七月大歌舞伎」の演目と配役の変更が、以下のように発表されました。
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今年10月に、三越100年記念の「三越歌舞伎」が東京・日本橋の三越劇場(三越日本橋本店6F)で行われます。平成13年以来3年ぶりとなる三越劇場での歌舞伎公演。市川亀治郎、中村獅童、片岡愛之助ら若手が中心となる、活気あふれる舞台に注目です。 詳細は三越劇場のホームページをご覧ください。
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4月27日に行われた「第33回俳優祭」が、NHK教育テレビで放送されます。当日上演された演目すべてが放送される予定です(一部編集されます)。当日観られなかったという方はもちろん、もう一度観たい方、どんなものかちょっと観てみたいという方もぜひご覧ください。
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片岡愛之助を中心とした、上方歌舞伎の若手俳優による「平成若衆歌舞伎」の第三弾が今夏上演されます。今回の演目は、『義経千本桜』の名場面「渡海屋」「大物浦」をもとに悲運の英雄たちを色濃く描いた新作『義経と知盛』。若手たちが縦横無尽に活躍する熱い舞台にご期待下さい。 詳細はシアター・ドラマシティのホームページをご覧ください。
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市川亀治郎が毎夏意欲的に大役に挑む「亀治郎の会」が、「第三回亀治郎の会 しろい歌舞伎」と題して今年も開催されます。 詳細は市川亀治郎公式サイト カメジローネットをご覧ください。
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昨年末に公開され、大ヒットしたハリウッド映画『ラスト・サムライ』のDVD発売を記念した特別試写会が、歌舞伎座で開催されます。歌舞伎座で外国の映画が上映されるのは史上初のこと。当日は、同作に明治天皇役で出演した中村七之助らが舞台挨拶をする予定です。
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五月歌舞伎座「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」を5月10日より休演していた市川團十郎は、検査入院の結果「急性前骨髄球性白血病」との診断を受け、5・6月の歌舞伎座、7月の大阪松竹座「十一代目市川海老蔵襲名披露興行」を休演することになりました。 これに伴い、歌舞伎座5・6月は下記のように配役が変更されました。尚、大阪松竹座7月興行における変更は現在未定です。
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江戸東京博物館5階の常設展示室において、第2企画展「市川團十郎と海老蔵」が開催されます。十一代目市川海老蔵襲名にあたり、同時代に團十郎・海老蔵の大きな名跡が揃うのを祝して、代々の團十郎・海老蔵に関する資料や『助六』『暫』など市川家ゆかりの演目の資料を館蔵品の中から紹介します(前期と後期で展示内容が変わります)。
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5月26日(水)に、国際演劇協会主催の企画公演「能と歌舞伎-道成寺の夕べ」が開催されます。まず瀬戸内寂聴氏の講演「道成寺について」で始まり、続いて能と歌舞伎によるそれぞれの「道成寺」を上演。能と歌舞伎というふたつの伝統芸能の魅力を一度に堪能できる、またとない機会です。
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「第31回NHK古典芸能鑑賞会」が、5月28日(金)に開催されます。広く一般の方々に優れた古典芸能を鑑賞していただくための毎年恒例の催しで、超一流の出演者による各部門の珠玉の芸が次々と披露されます。歌舞伎は第2部で、尾上菊五郎らによる『仮名手本忠臣蔵』五・六段目が上演されます。一回のみの公演ですので、ぜひお見逃しなく。
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五月歌舞伎座「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」に出演していた市川團十郎が、体調不良による検査入院のため10日から休演、下記のように代役が発表されました。團十郎は体調が回復次第舞台に復帰する予定です。
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中村雀右衛門が、体調不十分のため5月歌舞伎座の「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」は夜の部の「襲名披露口上」のみ出演することになりました。これに伴い、他に出演予定だった二役は下記のように代役が発表されました。雀右衛門は体調が回復次第舞台に復帰する予定です。
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(2004.04.29) |
日本俳優協会会員、伝統歌舞伎保存会会員で歌舞伎俳優の坂東吉弥(ばんどう・きちや)さんが、4月23日、左後腹膜腫瘍(しゅよう)のためご逝去されました。本名は本間敏夫(ほんま・としお)、66歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。 葬儀・告別式は4月28日(水)午前10時~12時、東京都台東区西浅草1-6-13の眞福寺にて。喪主は本間雅子令夫人。 (2004.04.24) |
淡交社より、十一代目市川海老蔵襲名記念の写真集「十一代目襲名記念写真集 市川海老蔵」が発売されます。6月3日(木)発売予定、予価3,000円(税込)です。
>>詳しくは淡交社のホームページでご覧ください。 (現在「トピックス」の「6月の新刊速報」に情報が掲載されています) (2004.04.21) |
早稲田大学演劇博物館で、市川新之助改め十一代目市川海老蔵の襲名を記念した展覧会「十一代目市川海老蔵襲名記念展 市川團十郎家代々」が開催されます。
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日本俳優協会では、第33回「俳優祭」の中の連鎖劇『奈落~歌舞伎座の怪人』をDVDとして発売することを検討するため、希望者のアンケートを実施します。回答をお寄せ下さった方の中から抽選で、「俳優祭」オリジナルTシャツをプレゼント! >>詳しくはここをクリックしてください。 (2004.04.08) |
5・6月の歌舞伎座から十一代目市川海老蔵襲名披露興行をスタートさせる |
国立劇場歌舞伎俳優研修の第17期生が研修を修了し、4月1日付で日本俳優協会に入会、4月歌舞伎座の「四月大歌舞伎」において本名で初舞台を踏みました。今後1年間は伝統歌舞伎保存会預かりとして各劇場に出演しながら歌舞伎俳優としての経験を積み、その後幹部俳優のもとに入門して芸名が決まります。第17期研修修了生は以下の6名です(五十音順、敬称略)。
国立劇場歌舞伎俳優研修については独立行政法人 日本芸術文化振興会のホームページをご覧ください。(2004.04.07) |
中村福助の初主演映画『娘道成寺 蛇炎の恋』が、8月28日(土)より東京・築地の東劇にて公開されます。
詳しくは『娘道成寺 蛇炎の恋』のホームページをご覧ください (2004.04.07) |
詳しい内容や募集要項などは、(社)伝統歌舞伎保存会のホームページをご覧ください (2004.04.05) |
日本俳優協会会員、伝統歌舞伎保存会会員で歌舞伎俳優の尾上九朗右衛門(おのえ・くろうえもん)さんが、3月28日、米国ハワイで肺炎のためご逝去されました。本名は寺島清晁(きよあき)、82歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。ご葬儀の予定は未定です。 (2004.03.31) |
毎年ご好評いただいている『かぶき手帖』の2004年版をまもなく刊行いたします。現在、4月末の発売をめざして編集製作中です。価格はこれまで通り1,200円(税込み)の予定。 歌舞伎座、国立劇場はじめ全国の主要劇場と、各地の大型書店を中心に発売予定です。日本俳優協会のホームページでも通信販売を行います。 お楽しみに! 『かぶき手帖』についてはこちらをご覧ください (2004.03.31) |
4月7日より、日本橋高島屋において「十一代目市川海老蔵襲名記念展」が開催されます。市川新之助改め十一代目市川海老蔵の襲名を記念した華やかな、そして貴重な展覧会です。市川團十郎家と海老蔵の代々をたどるとともに、新之助の幼少の頃から初舞台、話題の舞台の数々、襲名への歩みなどを写真や映像でご紹介いたします。
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カメラマン・福田尚武氏の写真展「平成中村座」が開催されます。福田氏は多くの歌舞伎俳優から絶大な信頼を得てきた歌舞伎一筋40年のカメラマン。江戸の芝居の雰囲気を現代に伝え、今年7月にはニューヨークでの公演も決まっている「平成中村座」の魅力を、余すところなくご堪能いただけます。
詳しくはテプコ浅草館ホームページの「催し物」をご覧ください (2004.03.31) |
日本芸術院(犬丸直院長)は3月25日に平成15年度の日本芸術院賞受賞者13人を発表し、歌舞伎関係者では三曲演奏家の川瀬白秋さん、文楽三味線の鶴澤清治さん、舞踊家の吾妻徳彌さんが日本芸術院賞を受賞しました。清治さんは恩賜賞も併せて受賞しました。 日本芸術院賞は日本芸術院会員以外で卓越した芸術作品や芸術の進歩に顕著な業績があると認められる人に対して、恩賜賞は日本芸術院賞受賞者の中から特に選ばれた人に対して毎年授与されています。 白秋さんは胡弓による「楊貴妃」「二枚櫛」の作曲・演奏の業績、清治さんは人形浄瑠璃・文楽三味線の第一人者としての業績、徳彌さんは吾妻流二世宗家・吾妻徳穂の後継者としての伝統芸術と素踊り「供奴」の演技の業績が評価されて受賞しました。授賞式は6月7日に東京・上野の日本芸術院会館で行われます。 (2004.03.31) |
市川猿之助が、体調不良のため6月まで休演することになりました。これに伴い、4~5月新橋演舞場のスーパー歌舞伎『新・三国志III 完結篇』謳凌・関羽の二役は市川段治郎、段治郎が演じる予定だった馬潤は市川笑三郎、6月中日劇場の『西太后』恭親王は市川右近にそれぞれ配役が変更されました。猿之助は「皆様に元気な姿でお目にかかるのが、私の新たな夢となりました。『信ずれば必ず夢はかなう』この言葉を胸に刻んで、病気の療養に専念いたします」とのコメントを発表しました。 (2004.03.24) |
たくさんのお電話ありがとうございました。また電話のつながらなかった方、申し訳ありませんでした。3月18日に電話予約された方のチケット引取期限は4月1日(木)の午後6時までです。それまでにお引き取りのなかったチケットは4月2日(金)午前10時からチケットホン松竹(03-5565-6000)と歌舞伎座前売所にて同時に発売されます。 <当日券について> 当日券は4月27日(火)午前10時から、歌舞伎座前売所にて、昼夜分を同時に発売いたします。(当日券の電話予約はございません。)1・2階席若干数と4階席(全席指定で模擬店もご入場いただけます)昼夜各80席を販売する予定です。 こちらもぜひご利用ください。 (2004.03.18) |
芸術分野でこの1年間に優れた業績をあげた人に贈られる芸術選奨の平成15年度受賞者が文化庁から発表され、歌舞伎関係者では、舞踊家の吾妻徳彌さんが文部科学大臣賞、脚本家・演出家の石川耕士さんが文部科学大臣新人賞を受賞しました。徳彌さんは日本舞踊・吾妻流の家元として活躍し、昨年2月国立劇場大劇場(日本舞踊協会公演)『松廼羽衣(まつのはごろも)』の天女など数々の演目で新鮮な感性と優れた技術によって成果をあげたことにより受賞し、石川さんはスーパー歌舞伎や復活狂言などの脚本・演出を手掛ける市川猿之助一門の座付作者的な存在で、昨年7月歌舞伎座『四谷怪談忠臣蔵(よつやかいだんちゅうしんぐら)』などで書き替えや補筆に確かな手腕を見せ、公演の成功に大きな役割を果たしたことにより受賞しました。 詳しくは文化庁のホームページ「平成15年度芸術選奨 受賞者及び贈賞理由」でご覧ください。 (2004.03.17) |
石川県小松市に新しく建設された「石川県こまつ芸術劇場 うらら」の開館記念行事として、3月20日・21日の両日、團十郎、三津五郎、芝雀らによる「松竹大歌舞伎公演」が開催され、「寿式三番叟」「勧進帳」が上演されます。 また、3月20日~30日の期間、20年にわたり歌舞伎を追っている写真家・小川知子さんの写真展「十二代目市川團十郎 歌舞伎十八番」が開催されます。市川團十郎が舞台で見せる「華」「気迫」「美」、そして楽屋での表情など、約40点の写真で市川家の家の芸である「歌舞伎十八番」の魅力をご紹介します。 詳しくは「石川県こまつ芸術劇場 うらら」ホームページを御覧下さい。 (クリックするとホームページが御覧いただけます) (2004.03.17) |
歌舞伎モバイルでは受付期間内にお申し込みいただいた会員の方を対象に、第33回俳優祭の3階B席チケットを販売します。先行発売は歌舞伎モバイルだけの特典です。チケットをいち早く手に入れるチャンスをお見逃しなく! ■申込み受付期間 3月8日(月)午前10時から3月15日(月)午前10時まで ※申込みは「歌舞伎モバイル」内専用窓口からのみとなります。詳しい申込み方法はサイトをご覧ください。 ※申込者多数の場合は抽選を行い、一般前売日(3月18日)までに当選発表いたします。 ※お問い合せ 歌舞伎モバイル事務局 03-3544-1085 歌舞伎モバイルのアクセス方法はこちらをご覧ください。 http://www.actors.or.jp/kabuki_mobile/index.html (2004.03.04) |
3月大阪松竹座のスーパー歌舞伎「新・三国志III 完結篇」(6日~29日)に出演を予定していた市川猿之助が、体調不良のため休演することになりました。謳凌・関羽の二役は市川段治郎が、段治郎が演じる予定だった馬潤は市川笑三郎が代役でつとめます。体調が回次第舞台に復帰する予定ということです。 (2004.02.29) |
「第33回 俳優祭」の演目が決定いたしました。現在、連鎖劇『奈落~歌舞伎座の怪人』の中で使われる映画の撮影が順調に進行中です。「第33回俳優祭」ホームページで、俳優祭の演目やチラシなどが御覧いただけます。前売りは3月18日(木)開始です。 (2004.02.27) |
東京・大阪で大きな話題を呼んだ「平成中村座」が、今年はニューヨークに出現します。2月19日(木)、歌舞伎座で「平成中村座ニューヨーク公演」の製作発表記者会見が行われ、座頭の中村勘九郎が出席しました。勘九郎は「ずっと前からの夢が実現して本当にうれしい。この公演の実現に尽力していただいた皆さんへ感謝の気持ちで一杯です」と感無量の面持ち。また「向こうの人に、いまに生きている歌舞伎を知ってもらいたい。芸術にシビアなニューヨークっ子がどういう反応をするか、怖い部分もありますが、それがまた何とも言えないです」と熱い意欲を語りました。この公演はニューヨークリンカーンセンターで毎年夏に開催される、世界の芸術文化の祭典「リンカーンセンターフェスティバル」の一環として行われるもので、芸術の殿堂・メトロポリタンオペラハウスに隣接する広場に、江戸情緒たっぷりの仮設劇場「平成中村座」が期間限定で建設されます。 またニューヨーク公演の前後に、ボストンとワシントンでも歌舞伎公演が開催されます。 詳細は下記の通りです。
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歌舞伎俳優の中村東蔵さんが、第25回松尾芸能賞優秀賞を受賞することが決定しました。これは故松尾國三氏が昭和54年に設立した財団法人松尾芸能振興財団が制定した賞で、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、文化・芸能の保存、向上に寄与した人に贈られます。東蔵さんは歌舞伎の脇役として娘役・老け役・暴れの注進など老若男女を問わず幅広い役柄を演じ、その実力の確かさを自在に伸び伸びと示していることが受賞理由となりました。 授賞式は3月30日(火)18:00より、東京・全日空ホテルで行われる予定です。 今回の受賞者(10名)と受賞理由は、下記の通りです。
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早稲田大学演劇博物館で、企画展「河原崎権十郎展-三代目権十郎を偲んで-」が開催されます。今年は平成10年に亡くなった三代目河原崎権十郎さんの七回忌に当たります。ゆかりの品々や舞台写真でその幅広い芸や人となりを偲ぶ、貴重な機会です。 詳細は演劇博物館のホームページでご覧ください。
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片岡我當一門が、勉強会「ときわ会」の第一回公演を開催します。各出演者が普段演じる機会の少ない舞踊の演目に挑みます。特に上村吉弥の大曲「鏡獅子」への挑戦にご注目ください。
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日本俳優協会会員の歌舞伎俳優、尾上扇三郎(おのえ・せんざぶろう 本名岩波治朗)さんが、1月27日肺癌のためご逝去されました。近親者のみで密葬が執り 行われました。謹んでご冥福をお祈りいたします。(2004.02.18) |
中村京蔵がノンフィクションチャンネル企画公演 「小町伝説シリーズ其の二」に出演 します。 秋田県雄勝に伝わる小町伝説をもとにした新作の芝居と舞踊の二本立です。 ☆日時:3月18(木)17時 ☆会場:水天宮 日本橋劇場 ☆入場料:4,900円 詳しくは中村京蔵ホームページを御覧下さい。 | クリックすると大きな 画像が見られます |
4月27日(火)開催の、“第33回俳優祭”専用ページを開設しました。 今後、詳しい内容など決まりましたら、こちらのページで逐次お知らせしていきま す。どうぞお楽しみに! (2004.02.10) |
昨年10月の名題資格審査に合格した中村鴈治郎一門の中村鴈成が、1月大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」において名題昇進披露を行いました。今後のますますの活躍にご期待ください。 (2004.02.10) |
2月3日(火)、東京港区・大本山増上寺「節分追儺式」の豆まきに、年女・年男の水谷八重子、坂東三津五郎が参加しました。節分に行われているこの豆まき式には、毎年多くの芸能人や関取が参加して、参拝者とともに無病息災・災厄消除・開運招福を願います。子供達が鬼を豆まきで追いやったり、相撲甚句の披露があったりと、豆まき以外の楽しみも多く、たくさんの人で境内は賑わっていました。(2004.02.04) |
2月23日(月)13:00~16:00、NHK衛星第2(BS2)で、昨年10月の「第五回伝統歌舞伎保存会研修発表会」で上演された『競伊勢物語』を放送します。市川猿之助一門を中心とした若手俳優たちの、本公演にも負けない熱演をお楽しみください。 研修発表会の詳細は、伝統歌舞伎保存会のホームページへ。 (2004.01.28) |
上方歌舞伎の坂東竹三郎一門(坂東竹志郎・坂東竹雪・坂東竹朗)が、試演会「第一回竹登会」を開催します。非常に珍しい松居松翁作『政子と頼朝』を上演するなど、意欲に富んだ試演会です。
◆演目・配役
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歌舞伎囃子方の田中源助さんが、二月歌舞伎座昼の部『茨木』の出囃子にて、歌舞伎囃子方田中流十三世家元・田中傳左衛門を襲名します。傳左衛門の名跡は江戸歌舞伎から続く歌舞伎界に縁の深い名で、ことに新傳左衛門さんの祖父にあたる十一代目は芸格の高い舞台と該博な知識をもって知られ、歌舞伎囃子方の技芸の向上と伝承に大きな足跡を残しました。その大名跡を襲名する若手のホープ・新傳左衛門さんの、今後のますますの活躍にご期待下さい。 なお、十二代目の名跡は新傳左衛門さんの母・田中佐太郎さんに贈られます。 (2004.01.22) |
市川猿之助さんが第3回「朝日舞台芸術賞」特別賞を受賞しました。この賞は朝日新聞社が創設したもので、舞台作品を総合的に展望し、優れた成果や業績を顕彰する賞です。特別賞は長年にわたる功績や特筆すべき成果を挙げた個人や団体に贈られ、猿之助さんはスーパー歌舞伎『新・三国志』三部作の完結と『競伊勢物語』の復活上演の成果を評価されての受賞となりました。贈呈式は1月30日(金)に東京・ホテルオークラで行われます。 (2004.01.22) |
4月27日(火)、歌舞伎座にて第33回俳優祭が開催されます。詳細については近日、第33回俳優祭専用ページを開設し、そちらでご案内して参ります。 >>俳優祭について詳しくはココをクリック (2004.01.21) |
5・6月に歌舞伎座で行われる「市川新之助改め十一代目市川海老蔵襲名披露興行」のチケットについて、電話予約開始日と料金が決定しました。
☆五月大歌舞伎
☆六月大歌舞伎
■チケット料金(両月とも、税込) |
【歌舞伎俳優・公式ホームページ】に中村梅玉オフィシャルサイト baigyoku.comを追加しました。 >>リンク集ページはココをクリック (2004.01.07) |