トップ > 日本俳優協会について > 財務

財務

平成29年度 事業報告
  【貸借対照表と内訳表】 【正味財産増減計算書】 【正味財産増減計算書内訳表】
  【財務諸表に対する注記と附属明細書】 【財産目録】 【監査報告書】
平成30年度 事業計画
  【正味財産増減予算書】

平成29年度事業報告(平成29年4月1日~平成30年3月31日)

事  業

I. 公益目的事業

  1. 【1】稽古費用および自主的発表会の費用の補助
    若手俳優が個々に自主的に習う日本舞踊、長唄、義太夫、常磐津、清元、謡曲と仕舞、狂言などのお稽古を奨励するため、稽古費用の一部を援助した。また、個人または小グループで自主的に開く小規模な発表会などの費用の一部を援助した。
  2. 【2】歌舞伎俳優等の顕彰
    1. 1)優れた技芸を示した歌舞伎のわき役俳優を顕彰する日本俳優協会賞が昨年第20回を迎えたのを機に一旦休止し、表彰対象や方法などの見直しにとりかかった。
    2. 2)文化庁と連携して、国の褒章・叙勲や文化庁長官表彰などに、優れた活動を行った俳優や歌舞伎音楽演奏家、舞台スタッフなどを推薦した。
  3. 【3】名題資格審査の実施
    29年度は第21回名題資格審査を実施した。8月28日に筆記試験、9月26日に実技試験を、それぞれ歌舞伎座4階稽古場にて実施した合格者は12名で、松竹株式会社、国立劇場など主要興行会社と劇場、関係各方面及び報道機関に通知した。
  4. 【4】研修発表会の開催
    本年度は会員の都合と歌舞伎公演の日程が合わないため。「俳優祭」の開催は見送られた。
  5. 【5】普及事業(その1)『かぶき手帖』2018年版の編集発行
    歌舞伎公式データブック『かぶき手帖』2018年版を発行した(1/2)。編集・発行は松竹株式会社、一般社団法人伝統歌舞伎保存会との共同である。判型は大型文庫版、352頁。定価 1,600円(税込)。発行部数1万2千5百部。歌舞伎俳優全員の最新プロフィールと活動実績、演奏家、振付家、作家・演出家などの最新データを調査し、最新舞台写真とともに編集刊行して、全国主要劇場と一般書店、インターネットで販売した。
  6. 【6】普及事業(その2)インターネット歌舞伎公式サイトの公開と運営
    インターネットで、歌舞伎の情報を広く一般に提供する公式ホームページ「歌舞伎 on the web」の公開と運営を行った。主なコンテンツとして、歌舞伎公演や歌舞伎に関する最新情報を収集・掲載し、一般の閲覧に供した。また、昭和20年から今日までの約73年間にわたる「歌舞伎公演データベース」と「歌舞伎俳優名鑑」(「現在の俳優篇」「想い出の名優篇」)のデータを常に最新の情報にアップデートして一般の利用に供した。「歌舞伎ダイアリー」の機能向上と、「歌舞伎演目案内」の制作・掲載を継続し、前年度の55演目から23演目を追加し、合わせて78演目となった。また「演目案内」の英語版“Kabuki Plays Guide”を継続するとともに、新たに「歌舞伎用語案内」の作成を行った。
  7. 【7】普及事業(その3)機関誌及び図書の発行
    1. 1)「日俳協ニュース」(随時、発行部数700部)の第174~181号を編集発行し、会員と関係方面に配布した。
    2. 2)会員及び歌舞伎関係の演奏家、作家・演出家、研究者、関連団体、興行・劇場関係などを多数掲載した『俳優手帳』2018年版を編集し、12月1日に刊行、会員と関係方面に配布し、利用に供した。
  8. 【8】調査研究事業
    1. 1)歌舞伎の継承に必要な歌舞伎公演等の調査を行い、毎月の主要劇場と地方公演の演目・配役等の情報を「歌舞伎公演データベース」に蓄積し、「歌舞伎 on the web」のインターネット・コンテンツとして公表し、広く一般の利用に供した。
    2. 2)会員等の毎月の出演劇場を調査、記載した「動静表」を毎月作成し、関係方面に配布するとともに、「歌舞伎 on the web」にアップして一般に公開した。
    3. 3)歌舞伎の主要演目を初心者にも分かりやすく紹介する「歌舞伎演目案内」の日本語版と英語版の解説執筆、用語解説などの調査を行い、新たに23演目を「歌舞伎 on the web」で一般に公開した。また「演目案内」の英語版“Kabuki Plays Guide”の製作の継続と、新たに「歌舞伎用語案内」の編集を進めた。
    4. 4)歌舞伎に関する書籍、DVD、新聞雑誌などの資料を収集整理し、会員及び一般の利用に供した。
    5. 5)過去の「俳優祭」のビデオカセットをデジタル化し、会員等の閲覧に便をはかった。
  9. 【9】歌舞伎等の映像と写真を使用するための権利処理事業
    1. 1)歌舞伎等の映像と写真を使用するための権利処理事業。
      歌舞伎の出演者の権利を守り、かつ円滑で適正な利用を促進するための窓口として、一般からの利用申請を受け付け、出演者からの許諾を代行する業務を行った。
    2. 2)使用者から平成29年1月~12月までに受領した使用料を、平成30年3月に会員等の権利者に分配した(約5,200万円)。
    3. 3)インターネット時代の複雑化する利用形態に対応して、歌舞伎を広く普及するための利用方法と、適正な分配を行うため、4年越しのルールの見直しと料金体系の整備をすすめた結果、松竹株式会社と本法人との間で「歌舞伎等の映像・音声・写真に関する基本協定書及びシネマ歌舞伎等に関する覚書」を締結した。
  10. 【10】歌舞伎俳優等の舞台活動の向上のための事業
    1. 1)歌舞伎公演が順調に行われるために、歌舞伎俳優やスタッフの健康管理と安全対策など、芸術活動をすすめるための環境整備事業を行った。
      1. (1)インフルエンザ予防接種(平成29年10月~30年2月まで)
        会員、付人、番頭等、合計205名
      2. (2)平成25年4月から再開場した歌舞伎座地下に本法人が借用した歌舞伎用具保管のための倉庫の管理運用を行った。
      3. (3)地方公演における食費補助制度(補食費の支給)を継続して実施した。
        昨年度に博多座及び名古屋御園座と取り交わした覚書(請負契約)に基づき、補食費の支払いを本法人が一括して預かり、支払を代行した。
      4. (4)出演者交通費支給制度を継続して実施した。
      5. (5)医療費補助を実施し、歌舞伎公演の出演者とスタッフの健康管理につとめた。
        本年度の補助は15名に対し合計1,211,945円を支給した。
      6. (6)「社会保障・税番号(マイナンバー)制度の実施に対応し、本法人でマイナンバーの収集と管理を安全に行うために富士ゼロックス株式会社の「マイナンバー取得管理支援ツール」を導入し、会員管理システムとの連動を使用して会員等の「マイナンバー」の収集保管を行った。
  11. 【11】その他、目的を達成するために必要な事業
    1. 関係団体との連絡提携
      伝統歌舞伎保存会と協同して、歌舞伎の技芸の継承のための事業を推進した。また、歌舞伎俳優等の著作隣接権処理の円滑化のため、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(略称:芸団協)、一般社団法人映像実演権利者合同機構(略称:PRE)の社員として、権利の保護と、映像コンテンツの円滑な流通を図った。

II. 収益事業

 実施せず。

〔事業報告の附属明細書〕

 特に記載する事項は無い。

平成29年度財務諸表

平成30年度事業計画(案) (平成30年4月1日~31年3月31日)

はじめに

 公益社団法人として、内閣府公益認定等委員会の監督のもとで、厳正な運営をめざす。定款に明記してあるとおり、わが国の伝統芸術である歌舞伎等の継承発展をめざして、以下の事業を推進し、公益法人としての責務を果たしていく。

事  業

I. 公益目的事業

  1. 【1】稽古費用および自主的発表会の費用の補助
    歌舞伎等の若手俳優が自主的に行うお稽古費用や、個人または小グループで自主的に開く小規模な発表会などの費用の一部を援助する。
  2. 【2】歌舞伎俳優等の顕彰
    1. 1)年間を通じて優秀な舞台成果を上げた名題および名題下、幹部・青年部俳優と、舞台の陰で尽力した俳優及びスタッフを選び、表彰する。
    2. 2)文化庁と連携して、国の褒章・叙勲や、文化庁長官表彰などに、優れた活動を行った俳優や歌舞伎音楽演奏家、舞台スタッフなどを推薦する。
  3. 【3】名題資格審査の実施
    本年は実施年ではないので、次年度に実施する準備を行う。
  4. 【4】研修発表会の開催
    本年度に開催が可能か、日程等を松竹演劇部、歌舞伎座と協議し、可能な場合は準備を進める。
  5. 【5】普及事業(その1)『かぶき手帖』の編集発行
    歌舞伎公式データブック『かぶき手帖』2019年版を平成31年1月2日に発売する。編集・発行は松竹株式会社、一般社団法人伝統歌舞伎保存会との共同である。判型は大型文庫版。352頁。カラー写真多数。予価1,600円(税込み)。発行部数1万2千部。現役の歌舞伎俳優全員の最新プロフィールと活動実績、演奏家、作家・演出家などの最新データを調査し、最新舞台写真とともに掲載する。毎年の特集は未定。歌舞伎座始め全国主要劇場と一般書店、ホームページで販売する。
  6. 【6】普及事業(その2)インターネット歌舞伎公式サイトの公開と運営
    インターネットで、歌舞伎に関する情報を広く一般国民に提供する公式ホームページ「歌舞伎 on the web」の公開と運営を行う。歌舞伎公演や、歌舞伎に関する最新情報を収集し、一般に公開する。昭和20年から今日までの約72年間にわたる「歌舞伎公演データベース」、「歌舞伎俳優名鑑」(現役篇、想い出の名優篇)などのコンテンツを継続追加調査し、一般の利用に供する。スマートホンでの閲覧などに対応することにより、利用の拡大を進めていく。本年度は、昨年度から引き続き「歌舞伎用語案内」及び、英語版の歌舞伎案内の作成公開を行う。また、「歌舞伎公演データベース」は構築して10年以上経ち、システム(プログラム)が古く維持運営に支障が出てくる可能性があり、セキュリティ上も問題があるため、システムの改修を行う。
  7. 【7】普及事業(その3)機関誌及び図書の発行
    1. 1)本法人の事業を広く一般に公表し、一般の閲覧に供するため、本法人のホームページを運営公開するとともに、機関誌「公益社団法人日本俳優協会協会報」(年2回、発行部数1,300部)と「日俳協ニュース」(随時、発行部数600部)を編集発行し、関係方面および一般に配布する。
    2. 2)会員及び歌舞伎関係の演奏家、作家・演出家、研究者、関連団体、興行・劇場関係などを多数掲載した『俳優手帳』2019年版を編集し、毎年1回12月1日に刊行し、広く関係方面に配布し、利用に供する。
  8. 【8】調査研究事業
    1. 1)公式ホームページ「歌舞伎 on the web」 に掲載している「歌舞伎俳優名鑑」(現役篇)の内容が古くなってきたので、大幅に改訂する。
    2. 2)歌舞伎の継承に必要な俳優、歌舞伎音楽演奏家、舞台技術者、歌舞伎公演等の調査を行い、その成果をデータベースに蓄積し、書籍や「歌舞伎 on the web」のインターネット・コンテンツとして公表し、広く一般の利用に供する。
    3. 3)歌舞伎に関する書籍、DVD、新聞雑誌などの資料を収集整理し、会員及び一般の利用に供する。
  9. 【9】歌舞伎等の映像と写真を使用するための権利処理事業
    1. 1)歌舞伎等の映像と写真を使用するための権利処理事業。
      歌舞伎の舞台記録と舞台写真等の出演者の権利を守り、かつ適正な利用を促進するための窓口として、一般からの利用申請を受け付け、一括して許諾を行う。
    2. 2)利用者からの使用料を徴収し、1月から12月までに受領した使用料を翌年3月(年度末)に権利者に分配する。
    3. 3)インターネット時代の複雑化する利用形態に対応して、適切な利用と分配を行うため、松竹株式会社との間で締結した「基本協定書」に基づき、劇場公演等の広報宣伝における写真と動画使用のルールの見直しと、料金体系の整備をすすめる。
  10. 【10】歌舞伎俳優等の舞台活動の向上のための事業
    1. 1)歌舞伎等の公演が順調に行われるために、歌舞伎俳優等やスタッフの健康管理と安全対策など、芸術活動をすすめるための環境整備事業を行う。
      1. (1)インフルエンザ予防接種
      2. (2)歌舞伎座の地下に設けられた俳優用具保管倉庫の管理を行い、よりよい公演活動のための環境整備に資する事業を行う。
      3. (3)地方公演における食費補助制度を継続して実施する。昨年度に名古屋御園座、博多座と締結した契約に基づき、本法人事務局で一括預かり、該当者への振込みを行う。
      4. (4)出演者交通費制度を継続して実施する。
      5. (5)医療費補助を実施する。
    2. 2)そのほか、師弟関係や楽屋内でのルールなど、必要に応じて理事会で協議し、松竹株式会社や日本芸術文化振興会(国立劇場)などと協議する。

II. 収益事業

 本年度に開催が可能か、日程等を松竹株式会社、歌舞伎座と調整し、可能な場合は開催の準備を進める。

III. その他の事業

  1. 1)関係団体との連絡提携
    伝統歌舞伎保存会と協同して、歌舞伎の技芸の継承のための事業を推進する。
    歌舞伎俳優等の著作隣接権処理の円滑化のため、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(略称:芸団協)、一般社団法人映像実演権利者合同機構(略称:PRE)などと連携して、権利の保護と、映像コンテンツの円滑な流通を図る。

ページの先頭へ