代数

十二代目

本名

堀越　夏雄　ほりこし　なつお

生没年月日

昭和21年(1946)8月6日、十一代目市川團十郎の長男として東京に生まれる。平成25年(2013)2月3日没。

芸歴

昭和28年（1953）10月

歌舞伎座「大徳寺」の三法師公で市川夏雄を名乗り初舞台。

昭和33年（1958）5月

歌舞伎座「風薫鞍馬彩」の牛若丸で、六代目市川新之助を襲名。

昭和44年（1969）11月

歌舞伎座「助六由縁江戸桜」の助六、「勧進帳」の富樫で、十代目市川海老蔵を襲名。

昭和57年（1982）6・7月

アメリカ公演に参加。

昭和60年（1985）4～6月

歌舞伎座「勧進帳」の弁慶、「助六」の助六ほかで、十二代目市川團十郎を襲名。

昭和60年（1985）7・8月

アメリカで襲名披露公演を行い、史上初の海外での「襲名披露口上」を述べる。

昭和63年（1988）7・8月

オーストラリア公演に参加。

平成元年（1989）10月

ヨーロッパ公演に参加。

平成 4年（1992）8月

歌舞伎座にて「成田山分身不動」を自主公演。

平成10年（1998）8月

歌舞伎座にて「鶴賀松千歳泰平」を自主公演。

平成16年（2004）10月

十一代目市川海老蔵襲名披露歌舞伎パリ公演

平成19年（2007）3月

パリ・オペラ座松竹大歌舞伎

平成21年（2009）9月

松竹大歌舞伎モナコ公演

受賞歴

昭和47年（1972）	5月	重要無形文化財保持者（総合認定）に認定される。
昭和51年（1976）	5月	放送批評懇談会第36回期間選奨（フジテレビ「宮本武蔵」の演技）
昭和56年（1981）	4月	国立劇場「けいせい浜真砂」の三二五郎七で優秀賞
昭和61年（1986）	3月	第7回松尾芸能賞大賞
昭和60年（1985）	6月	歌舞伎座團十郎襲名披露興行三ヶ月連続出演により社長賞
昭和63年（1988）	4月	歌舞伎座「忠臣蔵」の師直・勘平・由良之助で社長賞
昭和63年（1988）度		日本芸術院賞
平成4年（1992）		「毛抜」で名古屋ペンクラブ年間賞
平成7年（1995）	4月	第14回真山青果賞大賞
平成10年（1998）	10月	歌舞伎座「幡随長兵衛」により芸術祭賞演劇部門優秀賞
平成11年（1999）		芸術祭賞優秀賞
平成12年（2000）		読売演劇大賞優秀男優賞
平成12年（2000）		真山青果賞大賞
平成19年（2007）	3月	フランス文化省より芸術文化勲章コマンドゥール（Commandeur des Arts et Lettres）が贈られる
	4月	紫綬褒章
	10月	第55回菊池寛賞
平成22年（2011）度		第27回浅草芸能大賞
平成24年（2012）	12月	日本芸術院会員
歿後		正五位と旭日中綬章を贈られる

職歴

昭和46年（1971）		社団法人日本俳優協会幹事
昭和52年（1977）		同　　　 評議員
昭和60年（1985）		同　　　理事
平成9年（1997）		同　　　財務理事
平成11年（1999）		社団法人伝統歌舞伎保存会理事
平成13年（2001）	1月	文化審議会委員に就任
平成17年（2005）		社団法人日本舞踊協会理事
平成24年（2012）		公益社団法人日本俳優協会専務理事

著書・参考資料

昭和60年（1985）	1月	『市川團十郎』（演劇出版社・『演劇界』増刊）
昭和62年（1987）	3月	『玉三郎・團十郎のことなど　能・歌舞伎役者論』（塚本康彦著、ぺりかん社）
平成14年（2002）	9月	『歌舞伎十八番』（河出書房新社）
平成20年（2008）	5月	『市川團十郎・市川海老蔵　パリ・オペラ座公演　勧進帳・紅葉狩』（小学館DVDBOOK）
平成22年（2010）	3月	『團十郎復活―六十兆の細胞に生かされて』（文藝春秋）
平成24年（2012）	3月	『童の心で―歌舞伎と脳科学』（小泉英明・市川團十郎著　工作舎）

写真集

昭和60年（1985）	4月	『海老蔵から團十郎へ』（写真・薄井賢三、集英社）
昭和60年（1985）	10月	『襲名全記録　十二代目市川團十郎』（写真・富山治夫、文・山本謙吉他、平凡社）
平成2年（1990）	9月	『写真集團十郎二代』（写真・石井雅子、小川知子、講談社）
平成13年（2001）	4月	『十二代市川團十郎』（写真・薄井大還、マガジンハウス）

ビデオ・DVD

昭和61年（1986）	4月	『十二代目市川團十郎襲名披露』（企画・制作）
平成21年（2009）	2月	『100年インタビュー　市川團十郎』（NHKエンタープライズ）