トップ > 日本俳優協会について > 役員と組織 > 物故役員一覧 中村雀右衛門 (なかむら じゃくえもん)
中村雀右衛門 (なかむら じゃくえもん)
代数
四代目
本名
青木 清治 あおき きよはる
生没年月日
大正9年(1920)8月20日、六代目大谷友右衛門の長男として東京に生まれる。平成24年(2012)02月23日没。
芸歴
- 昭和2年(1927)1月
- 市村座で大谷廣太郎を名乗り「幼字劇書初(おさなもじしばいのかきぞめ)」の桜丸で初舞台。子役時代は、五代目中村歌右衛門、六代目尾上梅幸、十五代目市村羽左衛門、七代目松本幸四郎、六代目尾上菊五郎、初代中村吉右衛門らの舞台に出演する。
- 昭和15年(1940)
- 出征、約6年にわたる軍隊生活をへて復員。
- 昭和22年(1947)6月
- 三越劇場「源平布引滝」の小万と「御所五郎蔵」の逢州で女形として再スタート。
- 昭和23年(1948)3月
- 東京劇場「源平魁躑躅-扇屋熊谷」の敦盛ほかで七代目大谷友右衛門を襲名。
- 昭和25年(1950)
- 「佐々木小次郎」で映画デビュー、以後5年の間に約30本の映画に出演。
- 昭和30年(1955)
- 歌舞伎界に復帰し、関西に活動の場を移し、市川寿海らの相手役として、三姫や舞踊の大曲などを勤める。
- 昭和39年(1964)9月
- 歌舞伎座「金閣寺」雪姫、「妹背山」お三輪で四代目中村雀右衛門を襲名。
- 昭和55年(1980)3月
- 歌舞伎座にて第一回「雀右衛門の会」を主催。以後13回を数え、古曲の復活から新作までさまざまな舞台を上演する。
- 平成9年(1997)12月
- フランス公演に参加。
受賞歴
昭和24年(1949) | 第4回芸術祭文部大臣賞 | |
昭和32年(1957) | 第10回毎日演劇賞 | |
昭和35年(1960) | 4月 | 名古屋ペンクラブ年間賞 |
昭和35年(1960) | 12月 | 第6回テアトロン賞 |
昭和40年(1965) | 4月 | 重要無形文化財保持者(総合認定)に認定される。 |
昭和56年(1981) | 3月 | 昭和55年度(第37回)芸術院賞 |
昭和59年(1984) | 11月 | 紫綬褒章 |
昭和61年(1986) | 第5回真山青果賞 | |
第41回芸術祭賞 | ||
平成2年(1990) | 勲四等旭日小綬章 | |
平成3年(1991) | 重要無形文化財保持者(個人指定)に認定される。 | |
平成4年(1992) | 日本芸術院会員 | |
平成4年(1992)度 | 十三夜会年間賞 | |
平成5年(1993) | 「助六」で名古屋演劇ペンクラブ年間賞 | |
平成6年(1994) | 1月 | 歌舞伎座「野崎村」のお染で松竹会長賞 |
平成8年(1996) | 4月 | 歌舞伎座「娘道成寺」の白拍子花子で松竹会長賞 |
平成10年(1998) | 3月 | 第19回松尾芸能賞大賞 |
平成11年(1999) | 3月 | 日本放送協会放送文化賞 |
平成11年(1999) | 9月 | 歌舞伎座「二人道成寺」で会長賞 |
平成12年(2000) | 勲三等瑞宝章 | |
平成13年(2001) | 文化功労者に選ばれる | |
平成16年(2004) | 文化勲章受章 | |
歿後 | 従三位に叙せられる |
職歴
昭和52年(1977) | 6月 | 社団法人日本俳優協会理事 |
昭和60年(1985) | 6月 | 同 常任理事 |
平成2年(1990) | 社団法人伝統歌舞伎保存会理事 | |
平成7年(1995) | 社団法人日本俳優協会財務理事 | |
平成9年(1997) | 同 副会長 | |
平成11年(1999) | 社団法人伝統歌舞伎保存会会長 | |
平成13年(2001) | 社団法人日本俳優協会会長代行 | |
平成14年(2002) | 4月 | 同 会長 |
平成20年(2008) | 6月 | 同 名誉会長 |
平成21年(2009) | 6月 | 同 顧問 |
著書・参考資料
平成10年(1998) | 3月 | 『女形無限』(白水社) |
平成17年(2005) | 1月 | 『私事-死んだつもりで生きている-』(岩波書店) |
写真集
昭和62年(1987) | 6月 | 『中村雀右衛門写真集』(岩田アキラ撮影、京都書院) |
平成17年(2005) | 7月 | 『写真集 四世中村雀右衛門の世界』(演劇出版社・『演劇界』別冊) |