トップ > 新着情報 > 第二十二回「日本俳優協会賞」「同奨励賞」「同功労賞」決定

新着情報

第二十二回「日本俳優協会賞」「同奨励賞」「同功労賞」決定

(2025年5月26日)

この賞は、舞台で優秀な成果を上げたわき役俳優、および、客席からは見えない舞台裏で重要な役割を果たしている俳優を表彰し、育成しようというものです。前回の二〇一九年度の実施から時間が経過しましたが、本年度より再開、来年度以降も継続して実施していく予定です。

◆第二十二回の受賞者
「日本俳優協会賞」
中村吉兵衛
口跡が良くしっかりとした演技が印象に残る。歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』のトラド他の演技、歌舞伎会・稚魚の会合同公演の『傾城反魂香』の又平の演技は亡き師匠・吉右衛門を彷彿とさせる好演だった。本賞の実施が滞った期間中に、本来なら奨励賞の候補にもあがったはずである。その間の成長を含め日本俳優協会賞に選ばれた。

「同奨励賞」
坂東八大
故・坂東三津五郎、そして坂東巳之助を支え続けている。なくてはならない存在である。立師としてさまざまな立廻りをつくるだけでなく、踊りの後見としても信頼がある。今まで受賞していないのが不思議なくらいで、今回文句なく奨励賞に選ばれた。

「同奨励賞」
中村好蝶
立廻りなどが目立つ立役候補の中にあって、貴重な若手女方として精進している。歌舞伎会・稚魚の会合同公演はもとより、伝統歌舞伎保存会の研修発表会などでも大きな役に挑戦し、勉強している。今後の成長が見込まれ、奨励賞に相応しいとされた。

「同奨励賞」
坂東やゑ六
腰元はじめ女方だけでなく、立役も演じれば、立廻りもこなす貴重な存在。馬の脚なども出来る。どの役においても真摯に勤めている様子が奨励賞にふさわしいと認められた。

「同功労賞」
松本高麗五郎
芸歴五十年以上。高麗屋四代に仕え、今なお現役で舞台で活躍されている。

ページの先頭へ